急がば回れの意味由来 琵琶湖に纏わる語源

2026年09月11日

「急がば回れ」は、急いでいるときこそ近道や危険な方法を避け、確実な方法を選ぶべきだという教訓を含むことわざです。短期的な効率よりも、確実性を重視する知恵を伝えています。

 

【意味】

急いでいる時ほど、危険な近道を選ぶよりも、遠回りでも安全で確実な道を選んだほうが、結果的には早く目的地に着くという意味です。

 

転じて、物事を急いで進めようとしてショートカットを試みると、かえってミスやトラブルが生じて余計に時間がかかることがある。だから急ぎの仕事ほど手順を省かず、基本に忠実に進めるべきだという教訓として使われます。

 

類義語

急いては事を仕損じる→急ぐとかえって失敗する

 

【由来】

「急がば回れ」のことわざは、琵琶湖に由来するとされています。室町時代の連歌師・宗長(そうちょう)が詠んだとされる次の歌がもとになっています。

 

「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」

この歌は、東海道を旅する人が、琵琶湖の南東にある矢橋(やばせ、現在の滋賀県草津市)から対岸の大津に渡る時、船で琵琶湖を横断すれば近道だが、天候が急変すると危険であるため、遠回りでも瀬田の唐橋(現在の滋賀県大津市)を渡ったほうが確実だという内容です。

 

矢橋の渡し船は確かに早いが、琵琶湖の天候は変わりやすく、突風で船が転覆する危険がありました。

 

一方、瀬田の唐橋を渡る陸路は距離は長いものの、天候に左右されずに安全に到着できました。

 

実体験に基づく教訓が、ことわざとして定着しました。

 

※「急がば回れ」は、琵琶湖の渡し船にまつわる実体験から生まれた、日本を代表することわざの1つです。急いでいるときこそ焦らず確実な方法を選ぶべきだという教訓は、現代のビジネスや日常生活でも変わらず有効です。

 

ビジネスの世界では、スピードが重視される一方で、「急がば回れ」の教訓が当てはまる場面も少なくありません。

 

スピードが求められる現代だからこそ、この古来の知恵を思い出す価値があります。

 

2026-09-11