「アンダーパス」の危険性と命を守る対策

2026年08月17日

近年、ゲリラ豪雨や線状降水帯による集中豪雨が増え、「アンダーパス」の冠水事故が全国で相次いでいます。

「アンダーパス」は立体交差の下を通る道路構造のため、雨水が一気に流れ込みやすく、わずか数十分で車が水没するほどの危険な空間に変わります。

「自分は大丈夫」と思っていても、実際に水没してからでは脱出は困難です。

 

【アンダーパスの定義】

鉄道や幹線道路の下を通すために地面を掘り下げた道路を指します。所謂、歩道橋の逆バージョンです。信号待ちを減らし、交通の流れをスムーズにする目的で全国に整備されており、全国に約3,700か所以上の「アンダーパス」が存在するとされています。便利な反面、地形的に「水の溜まり場」になりやすい点が最大の弱点です。

 

【通常の道路冠水との違い】

一般道の冠水は水が広く分散しますが、

「アンダーパス」は‘‘すり鉢の底‘‘のような形で水が集中します。

そのため、入口は水深5cmでも、最深部では1m以上になっていることが珍しくありません。視覚的に判断しづらく、進入してから危険に気づくケースが多発します。この「見えない深さ」こそが、「アンダーパス」冠水の本質的な恐ろしさで、共通するのは【夜間】【ゲリラ豪雨】【進入後に水位が急上昇】という3要素です。雨の状況を軽視した結果、わずか数分で命を落とす惨事につながっています。

 

【水没した車から脱出できない理由】

車のドアは、外側に約30cm以上の水圧がかかると人の力では開けられなくなります。水深50cmで約500kgfの圧力がかかる計算です。

最近の車は電動ウィンドウが多く、浸水で電気系統がショートすると窓も開かなくなります。「水が来ても窓を開ければいい」という考えは通用しません。脱出の準備がなければ、車内に閉じ込められて溺死するリスクが極めて高くなります。

 

【水深10cm・30cmで起こること】

水深10cmではブレーキ性能が低下し、20cmを超えるとマフラーから水が逆流してエンジンが停止する可能性があります。30cmになると車両が浮力で浮き始め、ハンドル操作ができなくなります。つまり「タイヤ半分が浸かったら危険水域」です。少しでも水位が見えたら、絶対に進入しないという判断が必要です。

 

【ゲリラ豪雨時に避けるべき行動】

ゲリラ豪雨予報が出ている時は、スマホの雨雲レーダーアプリで30分先の雨量を確認し、「アンダーパス」を含む危険エリアを回避し、‘‘迷ったら通らない‘‘を徹底することが最善策です。

 

【車が水没したときの脱出方法と命を守る行動】

万が一「アンダーパス」で水没してしまった場合、生死を分けるのは「最初の30秒の判断」になります。

 

※「アンダーパス」冠水は、構造的に発生しやすく、わずかな油断が死亡事故に繋がります。

 

【進入しない判断】【水没時の脱出準備】【リアルタイム情報の活用】が重要ポイントになります

 

脱出ハンマーの常備、防災アプリの導入、危険箇所の事前確認、豪雨時の数分の判断があなた自身と家族の命を守ります。

 

2026-08-17